甘いものがやめられない~現代社会は砂糖依存症になりやすい構造になっている?
シュガーフリー生活を続けること1年、
スーパーやカフェ、レストランに行くたびに、砂糖が入っていない食品があまりにも少ないことに驚きました。
最近「依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実」という書籍を読んで、
そもそも現代社会が依存症になりやすい構造になっているのかもしれないと思いました。
「甘いものがやめられない」というのは意志が弱いとかそんな単純な問題ではないのかもしれません。
依存症ビジネス
お客様が熱心なリピーターになってくれるというのは、ビジネスとしては最高ですよね。
下記のビジネスは顧客の砂糖依存症や、カフェイン依存症が原動力の一部となっているのかもしれません。
- カフェ
- コンビニスイーツ
- デパ地下スイーツ
- エナジードリンク etc.
いやしかし、
「これらの商品は疲れた私を癒し、元気づけてくれる。」
「これらのご褒美がなくてはやってられない!」
と思ってました。
どうやら、この「ご褒美」による快感というのは、脳内の報酬系というものが司っているらしく、
ご褒美を手にすると、ドーパミン等の神経伝達物質が放出されるらしいです。
この報酬系のドーパミンの大量放出が、アルコール、ニコチン、薬物などの依存症の原因と言われてます。
依存症になってしまうと、
↓欲しくてソワソワ
↓手に入れると一旦ほっとする
↓また欲しくてソワソワ。。
という無限ループを繰り返すことになるらしいです。
- スイーツの時間=幸せ
と思っていましたが、
やめたくてもやめられない状態になっているというのは、
幸せでもなんでもなく、ただの依存症だったのだと思います。
また、
- 頭のエネルギーとして砂糖が必要!
と思っていましたので、
残業のために、よくコンビニに「シュークリーム&コーヒー」を買いに行っていました。
日本では少ないかもしれませんが、欧米では試験勉強のために学生がドラッグに手を出すことがあるらしいです。
「寝ないで勉強できる!」と、ドラッグで持てる以上のパワーを出して勉学に励んでしまうらしいのですが、
疲れているのにコーヒー&スイーツ、またはエナジードリンクで残業するサラリーマンとの違いは、
合法か非合法かということくらいなのかもしれません。
似て非なる「幸せ」と「依存症」の違い
「依存症ビジネス」の書籍に、「like」と「want」の違いを見分けよう。という内容が書いてありました。
なるほど、たしかに本物の「幸せ」は、いつでも止められるタイプのもの(like)で、
ハマる、やめられない、今欲しくてどうしようもない(want)は、「幸せ」とは違うものなのかもしれません。
私は友達とランチを食べるのをいつも楽しみにしていますが、今日一緒に食べれないからといって、恋焦がれるようなことはけっしてないですね。。
それと比較して、メンタルが弱っているときにマンガにのめりこんで大金を使ってしまうことがあるのですが、
これはまさに、次の巻がどうしても読みたい!と「want」の状態なのだと思います。
依存症に陥りやすい精神状態をケアしよう
「依存症ビジネス」の書籍に、依存症に陥りやすくなる精神状態として、HALT(Hungry, Angry, Lonely, Tired)が2つ以上重なると危ない。という内容がありました。
誘惑の多いこの世界ですが、HALTをしっかりケアしてあげることによって、負のスパイラルに陥ることを防げるのではないかと思いました。
Hungry(飢え)への対策
飢えと言っても、
空腹などの純粋な生理的欲求が満たされないことから、
社会的承認が満たされないなど高次元の欲求に対する飢えがあるかと思います。
その中で、基本的な衣食住を満たすのが、自分をケアしてあげる上でベースとなるのかなと思います。
ついついおろそかになりがちなのですが、下記のようなことを気を付けています。
- 暖かく清潔で片付いた家
- 肌触りのよいくたびれていない衣服
- 栄養バランスのよい食事
最近ネットスーパーと、灯油の配達の利用を始めました。
やはり、最低ライン(かなり疲れている。時間がない。弱っている。)でも生活のベースを維持できる仕組みを普段から作っておくのは安心ですね。
Angry(怒り)への対策
人は基本的に傷つけられたときに怒るのだと思います。
↓こちらの記事でも「まっ、いいか。」を口癖にすると心が楽になる。書いたのですが、
ストレスを感じやすい性格~強すぎる責任感を和らげるには~
心の傷口をえぐらないためには、下記が大切なのではないかと思います。
- 「まっ、いいか。」と柔軟に人との距離をとる
- 自分で自分を責めないように「まっ、いいか。」とする
Lonely(孤独)への対策
私は結構「おひとり様」を満喫できる方なのですが、
趣味などもできるだけ人とつながる形で楽しんだ方がいいな。
と最近思っています。
やはり、心置きなく一緒にいて楽しい人々との時間というものは、最大の癒しですよね。
活動の幅を広げて、気の合う人々との出会いを増やしたいなぁと思っています。
(まだできていない。。)
Tired(疲れ)への対策
私が最近実行しているのは、「完全な休日」をとる。ということです。
こちらの書籍「発達障害サバイバルガイド」で
「完全な休日は現実逃避に徹する」といる内容を読んでから、
週に1回は「完全な休日」を取るようにしています。
「完全な休日」というのは、自分がぼーっとしていても楽しめる楽なことだけをする休日です。
ある意味、意識低い系といいますか、非生産的といいますか、現実逃避の一日といった感じです。
完全な休日には以下のような事はやらないようにしています。
- 創造的なこと(ブログ書いたりとか)
- 新しいこと
- 用事を片づける
- 勉強
- 普段やっていない運動(筋トレとか)
そんなのんびりな休日なんてここ10年過ごしたことが無かったのですが、
これ、回復効果がものすごいです。
完全な休日を過ごした翌日は、下記のような効果が表れてビックリしました。
- 意欲とアイデアに溢れる!
- 本屋で読みたい本がたくさん見つかる!
- 仕事で久しぶりに頭の回転がめっちゃ速い!
なかなか普段の疲れが取れない方は、ぜひお試しください。
まとめ
単に甘いものがやめられないといっても、
そこには、手ごわい背景が存在しているようです。
- あの手この手で素敵なスイーツを戦略的に繰り広げるビジネス
- 砂糖依存症を支える価値観
- 埋められない心の寂しさ
私は、体調不良で致し方なく砂糖を断ち、もう1年以上ほとんど砂糖を取っていません。
シュガーフリーの生活はちょっと面倒ですが、肌はきれいになるし、精神的に落ち着くし、疲れにくいし、良いことばかりです。
時々意図せず砂糖が含まれる食べ物を取ってしまったとき、脳にガツンとくる幸福感にびっくりします。
(まさかスーパーのお総菜コーナーのとんかつに砂糖が入っていようとは。。)
他の食材ではこの感覚はないですね。
砂糖はマイルドドラッグであるとは言い得て妙だと思います。
ハリウッドセレブの間でもシュガーフリーは流行ってきているらしいです。
シュガーフリーが広がれば、シュガーフリーのお店や宿が増えて助かるなぁと思います。
ぜひあなたもシュガーフリーの世界へ!
【シュガーフリーのやり方】まず砂糖不使用の調味料をそろえよう!